甘味度
トレハの甘味度は砂糖の38%で、甘さが後に引かず上品ですっきりとした甘味質を持つ糖質です。素材の持ち味を引き出し、低甘味に仕上げられます。
ガラス化による安定化
食品はガラス化させることで、吸湿しにくいより安定な状態に仕上げられます。単糖類、二糖類の中では、トレハはガラス転移温度が高いため、トレハを配合することで、食品をガラス化させやすくすることができます。
よってキャンディ、クッキー、米菓、各種乾燥品などの吸湿防止やクリスピー感の改良に利用できます。
着色性
トレハはアミノ酸やたん白質との共存下で加熱しても、褐変(メイラード反応)を起こしにくい糖質です。
耐熱・耐酸性
トレハは、熱や酸に対して、天然に存在する二糖類の中では安定な糖質です。着色や分解が少ないため幅広い食品加工用途に利用できます。
溶解性・起晶性
トレハの水に対する溶解度は砂糖に比べて低く、マルトースと同等です。結晶性が良いため、吸湿性の低いシュガートッピング、シュガーコーティング、フォンダン、ボンボンなどをつくれます。
吸湿性
トレハは、低吸湿で安定な糖質です。錠菓・糖衣錠などの素材に適しています。食品工場などでの作業の際も吸湿の心配なく使用できます。