トレハ®の基本物性

甘味度

トレハ®の甘味度は、砂糖の38%と低甘味で、甘さが後に引かず上品ですっきりとした味質を有しています。素材の持ち味を引き出し、食品を低甘味に仕上げることができます。

甘味度の比較

甘味度の比較

※砂糖5%溶液に対して各糖質の甘味度を測定。
 砂糖を100とした時の甘味度を算出。

着色性

トレハ®は、アミノ酸やたん白質との共存下で加熱しても、褐変(メイラード反応)を起こしにくい糖質です。

メイラード反応

メイラード反応

吸湿性

トレハ®は、低吸湿で安定な糖質です。錠菓・糖衣錠などの素材として最適です。食品工場などでの作業の際も吸湿の心配なく使用できます。

吸湿曲線

吸湿曲線

耐熱・耐酸性

トレハ®は、熱や酸に対して、天然に存在する二糖類の中では最も安定な糖質です。着色や分解が少ないため幅広い食品加工用途に利用できます。

耐熱・耐酸性

耐熱・耐酸性

ガラス化による安定性

食品はガラス化させることで、吸湿しにくいより安定な状態に仕上げられます。単糖類、二糖類の中では、トレハ®はガラス転移温度が高いため、トレハ®を配合することで、食品をガラス化させやすくすることができます。キャンディ、クッキー、米菓、各種乾燥品などの吸湿防止やクリスピー感の改良に利用できます。

各種糖質のガラス転移温度(℃)

各種糖質のガラス転移温度(℃)

※示差走査熱量計にて10℃/分で昇温し、転移シフト中点温度をガラス転移温度とした。

溶解性・起晶性

トレハ®の水に対する溶解度は砂糖に比べて低く、マルトースと同等です。結晶性が良いため、吸湿性の低いシュガートッピング、シュガーコーティング、フォンダン、ボンボンなどを作れます。

各温度での飽和水溶液濃度

各温度での飽和水溶液濃度