構造
トレハ®はトウモロコシなどのでん粉に酵素を作用させて作られた多機能糖質で、ぶどう糖2分子が、α、α-1、1で結合した非還元性の糖質です。
低甘味でキレの良い甘味質を有し、非還元性で着色しにくく耐熱・耐酸性が高いため、幅広い食品に利用できます。
でん粉の老化抑制、たん白質の変性抑制、冷凍耐性向上、変色抑制など食品の物性を維持・改善する効果に優れ、美味しさの向上に寄与します。
性状(抜粋)
トレハ® | トレハ®微粉 | |
---|---|---|
乾燥減量*1 | 1.5%以下 | |
pH*2 | 4.5~6.5 | |
トレハロース | 98.0%以上(固形分当り) |
原材料名表示
食品に使用した場合の原材料名表示です。
【添加物表示】トレハロース
製品形態
① 20kg 紙袋入り
② 12kg ダンボール詰(2kg ポリ袋入り×6)
※微粉品は20kg 紙袋入りのみ
②および2kg ポリ袋入りと500g ポリ袋入りは
ナガセヴィータe-shopでも販売しています。
性状
白色の結晶粉末で、異味・異臭なし。
賞味期限
製造日より12ヶ月
保存条件
直射日光、高温多湿な場所、過積を避け、室温で保存してください。
安全性・認可(トレハロースとして)
- 急性毒性、亜急性毒性、変異原性の各試験において安全性が確認されており、使用基準は設定されていません。
- 最大無作用量は0.65g/kg・体重
一度に大量摂取すると一時的におなかが緩くなる場合があります。 - 国際的にはFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)による安全性評価において、そのデータから得られる安全性の高さから一日摂取許容量(ADI)は設定されていません。
- 米国(GRAS)、EU(Novel Foods)、アジア等世界各国で認可されています。
詳細はこちら
製造方法
かつて、酵母から抽出されていたトレハロースは、当社がでん粉から直接トレハロースを作る2つの酵素を発見し、安価な大量生産方法を開発したことで、コストダウンしました。これにより、こちらのサイトで紹介するようなトレハロースの隠れた力が発見されて、様々な用途が広がってきました。
ナガセヴィータのトレハロースは、水飴やぶどう糖と同じように、トウモロコシなどのでん粉から作られています
でん粉はぶどう糖がいくつも繋がったもの。そこに2つの酵素を作用させてトレハロースが作られます。ひとつは端っこのぶどう糖をひっくり返してトレハロースの構造にするもの(マルトオリゴシルトレハロース生成酵素)。もうひとつは、トレハロースの構造になった部分をでん粉から切り離すもの(トレハロース遊離酵素)。2つの作用が幾度も繰り返され、多くのトレハロースができます。
このできたトレハロースを精製したのち、結晶化することにより、製品「トレハ®」として仕上げます。